2025年11月の記事一覧
1年次家庭基礎
令和7年10月
1年次「家庭基礎」授業において、厚生労働省認定のものづくりマイスターで現代の名工にも選ばれた和裁技能士 川岸美枝子先生を招いて各クラス2回の授業が行われました。(今年度で5年目)
1時間目は和裁士の仕事や展示された着物や布見本を用いながら和服の文化や特徴についてご説明いただき、2時間目は、実際に工房で使用している道具を用いて、反物の扱いや「運針」や「三つ折りぐけ」など和裁の基本技術の実演をしていただきました。また、実際に振袖、羽織袴、花嫁衣裳の打掛などを着たり触れたりして、和服や日本の文化を身近に感じる機会となりました。
【生徒感想】
和服というのは私が思っていたよりも奥深く、粋でおしゃれでとても魅力的だと感じた。今まで浴衣や着物を着る機会があったときは、着物本体と帯の組み合わせしか考えていなかったが、和服のコーディネートには、襟や足袋、帯締め、帯揚げなどの組み合わせで同じ着物でも雰囲気を変えて楽しむことが出来ると知った。日本人として、和服についてもっと知って、今後和服を着たり、買ったりするときには知識を持ってより楽しめるようになりたいと強く感じた。また、川岸先生の実際に反物を縫う様子は、私には到底真似できないようなプロの技で、長年和裁士の仕事を生業としてきた重みのようなものを感じ、圧倒された。一つのことを続けるということは、人に偉大な力を与えるということを肌で感じた。 特別授業を通して、和服について新しい知識を得ることが出来て、和服のおもしろさに気づくことができた。この大切な日本文化が失われないためには、私たちのような若者が和服に興味、関心を持つことが重要なのではないかと感じた。
和服には、見た目の美しさだけでなく、自然や人への思いやりが込められていると感じました。川岸先生の丁寧な針仕事を見て、「心を込めること」が伝統を守る力になると分かりました。絹や和裁の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいと思いました。