前東TOPIC
進路プランニング
進路プランニングの授業の一環として、各方面でご活躍されている方をお招きし御講演いただきました。
一年生対象
9月13日 前橋市政策推進課 「前橋市の現状や特徴と課題について」
公共交通や農業振興など前橋市の現状と課題について8つのテーマに分けてお話をいただきました。身近なことでも日頃気づかなかったこと、気に留めていなかったこと、前橋の知らない一面など、さまざまなことに気づかされたお話でした。この8つのテーマの中から、生徒自身が自分の興味や関心のあるテーマを選び、グループで自分たちの理想とする「ありたい姿」を描きながら、それを達成するための課題の解決を模索していきます。
10月4日 群馬大学栗原淳一教授御講演 「自己の生き方を考え『課題解決スキル』を身に付ける研究 」
群馬大学共同教育学部栗原淳一教授より、課題解決スキルとはなにか?探究のスタートの大切さ、探究を進めるにあたってどのようなことに気を付けていけばよいのか、など多岐にわたるお話をいただきました。先生ご自身の学生時代の話も織り交ぜながら、探究への積極的な取り組みを惹起するようなお話でした。本日お話いただいたスキルや考え方を念頭に、前橋市の8つの課題をベースに、自分たちでより具体的なテーマを設定し調査や情報収集にいよいよ取り組んでいきます。
二年生対象
10月16日 日本科学未来館科学コミュニケーター 櫛田康晴氏講演「『科学的な見方、考え方』とは何か」
お台場にある日本科学未来館で、科学コミュニケーターをされている櫛田康晴氏に来校いただきお話をしていただきました。
科学コミュニケーターとは、様々な科学分野の専門的な内容を一般の人に分かりやすく伝えるという仕事だそうで、直近では、「プラネタリー・クライシス」という大きな企画展示を統括されていたそうです。ご自身も生物学の研究に長らく取り組んで来られた科学者であり、専門的な視点も併せ持ちながら、一般の人びとに科学の最先端について、核心的なことをもらさないようにしながらも分かりやすく伝えていくことに取り組まれています。今回は、そうしたご経験やご自身の「科学」に関する姿勢や視点などについて二年生の生徒に語っていただきました。現在も公開されている「プラネタリー・クライシス」展を題材に、科学的視点とはなにか、科学的考察とは何か、などを熱く語っていただきました。SNSも普及し、ともすると真偽の不明な情報が飛び交う現代において、いたずらに懐疑論に陥るのではなく、過度に「専門家」の言葉を鵜呑みにするのでもなく、自分で真実を探究しようとする姿勢こそが大事だというメッセージを生徒に熱く伝えていただき、最後に櫛田先生が仰った、科学的な態度とは誠意ある謙虚さという言葉は、生徒や若い世代に向けた率直な思いとして生徒に伝わったと思います。
この講演を踏まえ、各自の探究の真実を求める科学的な態度を思い起こしながら今後の活動に活かしていきたいと思います。